第5章

GM  さて、野営の順番は決まったかな?
アルテミス  リギウスとクリスが前半、レデシュとガイズが後半です。あたしは一晩丸々寝ます(笑)。
GM  判った(笑)。
     それじゃ…(コロコロ)…リギウスとクリスが見張りを始めて2時間程過ぎた頃にクレアさんがやって来るよ。
クリス  あら?クレアさん、休まれないのですか?
GM  「えぇ、少し寝付けなくて…ここで、少しあなた達とお話しさせて頂いてもよろしいかしら?」
リギウス  えぇ、構いませんよ。野営の見張りなんて、よっぽど暇なモンですし。
レデシュ  クリス!2人の邪魔はダメだぞ!(笑)
クリス  …僕は、ここにいても良いのでしょうか?(汗)
リギウス  いてくれ。クリスまでそんな事言わんと(苦笑)。
GM  「お2人は、ご兄妹でしたっけ?」と無難に身の上話から切り出す(笑)。
ガイズ  無難にて…(笑)。
クリス  えぇ、ちょっと色々ありまして…僕の家族が、僕がまだ子供だった頃に皆亡くなってしまいましたので…
      リギウスのお父様が、僕を引き取って下さったんですの。
アルテミス  衝撃の暗い過去!
GM  「まぁ…図分、苦労されましたのね…。」
クリス  いいえ。おじ様もリギウスもよくして下さいますし、こうして健康で旅が出来るのですから苦労なんて。
リギウス  ええ娘や。やっぱ俺クリス一筋や(笑)。
GM  クレアさんはそうやってボチボチと君達の身の上話なんかを聞いて…
     「お2人は、長生きってしたいと思います?」と突然聞いてくる。
リギウス  はい?…そりゃまぁ、やりたい事色々残して死ぬよりは、長生きはいいかな〜と思いますけど。
クリス  その時の状況にもよりますけれど…長さよりも中身かなぁとも思います。
ガイズ  て言うか、冒険者なんてこの職に就いた時が命日じゃろ(笑)。
アルテミス  それは確かだけど(笑)。
GM  クリスさんは、お医者様でもあるのですよね?やはり、患者さんには長生きを望みますかしら?
クリス  うぅ〜ん…患者さんの容体にもよりますよね。
      もう植物人間という状態で、ただ生き長らえさせるというのもちょっとどうかとも思いますし…
      ご本人が望まない存命も…一概には言えない問題なんですけどね。
GM  クレアさんは、君達の話をうんうんと聞いている。
レデシュ  クレアさんの調べ物ってのは、医学関係なのかね?
アルテミス  そう言えば、内容は聞いてないね。
GM  だって、教えてないから(笑)。で、ひとしきり話を聞くとクレアさんは笑って礼を言うよ。
     「やっぱり、色んな意見のある問題ですわよね。人の生死は、難しいわ…。」と。
レデシュ  もしかして、死んだ娘さんを復活させようと考えてるとか!?
リギウス  おぃおぃ、それクレアさん何者だよ(苦笑)。
GM  そうこう話している内に交代の時間が来る。クレアさんも休みに戻り…
レデシュ  俺達とはお話ししてくれないんだ(泣)。
GM  そう(笑)。そして何事も無く朝が来る。朝食を食べて、元気に出発だ。

一行は時折休憩も取りつつ進んで行きます。何事も無かったので省略。

GM  さて、そろそろ目的地だぞぅ〜という辺りで暗くなって参りました。
レデシュ  クレアさん、どうします?もうすぐですかぁ?
GM  「えぇ。このまま進めば、完全に夜が更ける前には着くかしら…?」
アルテミス  その届け先ってさ、人はいるのかしら?
GM  「研究員がいるはずですわ。」
レデシュ  んじゃあ、そこまで行っちゃって泊めてもらう?
ガイズ  しかしこの時間では、研究員も寝ておるんじゃないかの?
リギウス  っつーか、いきなりやって来た見ず知らずの人を泊めてくれるか?
GM  「それは…おそらく、大丈夫だと思いますが…。」とクレアさんは言うけど。どうするかは君達が決めとくれ。
クリス  やっぱり、いきなり押し掛けて「お届け物に参りました。疲れてます。寝かせて下さい」と言うのも…(笑)
アルテミス  確かに、それはいきなりすぎだわね(笑)。
ガイズ  じゃあ、少し手前で野営をして、朝になってから行くとするかの。
GM  了解。少し手前で野営をして、寝て、朝になりました。
レデシュ  早っ(笑)。
クリス  何も起こらないのは、良い事ですよぅ。
GM  朝になり、さぁ行くぞという事で。え〜と(コロコロ)ガイズさんや。
ガイズ  はい?
GM  クレアさんの顔色が、心なし悪く見えるね。
ガイズ  それはいかんな。慣れない旅の疲れが出ましたかの?さり気なくクレアさんに聞いてみます。
GM  「いいえ、大丈夫ですわ。久し振りの研究院だから、少し緊張しているのかしら」だってさ。
ガイズ  ふむ…それだけなら、良いんですけどな。
GM  1時間弱程歩いて、目的地に辿り着くね。石造りのガッシリした建物だ。外観は平屋建てで、広さは…結構広い。
リギウス  えらいアバウトですね、GM(笑)。
GM  まだ入り口しか見えてないしね。ダンジョンとかじゃないから、わざわざ外周調べたりしないでしょ?(笑)
アルテミス  そりゃそうだ(笑)。
GM  クレアさんは懐から鍵を取り出し、入り口に掛かっている鍵をあける。
     重い石造りの扉が開くと、中の空気は外より結構涼しい。そして中はやっぱり結構広い様だ。
     クレアさんはとことこ中に入っていくよ。
レデシュ  俺達も入っちゃっていいんですか?
GM  クレアさんは、少し躊躇った後で「えぇ、どうぞ」と言うよ。
レデシュ  あれ?あの…別に、ダメならダメで言って貰えれば入り口で待ってますよ?
GM  クレアさんは少し笑って「いいえ、本当にいいんです。着いてきて頂けますか?」と言うよ。
アルテミス  何だか、ちょっと気になるわね。
GM  「ただ…この研究院の中の物に関しては…私に、少し時間を与えて欲しいのです。」
レデシュ  ほ?
GM  「いいえ、今はまだお気になさらないで下さい。少し薄暗いですから、足元にお気を付け下さいね。」
リギウス  先刻の台詞が気にはなるが…取り合えず進むかね。