GM さて、そうして平和に数日が過ぎるのだけど…そうだな、5日後。
新しい行方不明事件で街は騒然となる。
アルテミス 物騒ねぇ…私、ちょっとギルドに行ってくるわ。何か聞けるかもしれない。
ガイズ わしも神殿に行くかの。何か聞けるかもしれんし。
GM 他の3人は何かするかい?…じゃあ他の皆は店で留守番してるとして、アルテミスから。
アルテミス はいはい。
GM ちょっと目つきの悪いお兄さんがカウンターで迎えてくれるよ。「何が聞きたいんだい?姉さんよ。」
アルテミス 今日、新しい行方不明事件があったらしいじゃない?何か入ってるんじゃないの?と、
取りあえず10ガメル位から。
GM 「あぁ、もう街でも噂みてぇだな。ハーフエルフの娘がいなくなったらしいぜ?」
アルテミス …その事を、もうちょい詳しく聞きたいんだけど?うぅ〜ん、20ガメル。
リギウス えらいチビチビ金出すなぁ(笑)。
アルテミス だって、お金無いんだもん。お酒のせいで(笑)。
GM 「仕立屋で針子をしている娘だそうだ。
働き出したのが数年前なんで詳しい歳は判らんが、まだ若い娘らしいぜ。
家族はいない、一人暮らしの娘だったそうだ。」
アルテミス ふんふん…そうね、じゃあ今までの行方不明者の身元なんかも判るのかしら?と10ガメル。
GM 「財布の紐の堅い姉さんだな(笑)。今までに行方不明になったのは、判っているだけでは4人だ。
どいつも冒険者やら流れの芸人やら家族の無い者でな、連れの連中が届け出てる。
なんで、ひょっとしたら誰も気付かない内に姿を消した奴が他にもいるかもな。
判っている分ではエルフが1人、ハーフエルフが2人、グラスランナーが1人いなくなってるぜ。」
レデシュ 亜人間ばかりですねぇ。
アルテミス ふぅん…ありがと、また寄らせて貰うわ。
GM ガイズの方も、似た様な話が聞けるよ。
アルテミス え?私はお金出したのに、ガイズはタダで聞けるのぉ?
ガイズ これも神のお導きじゃよ(笑)。
アルテミス じゃあ、まぁ帰って皆に話すわ。1人10ガメル情報料払えって言って(笑)。
GM あ、アルテミスとガイズが話を聞いてる間、残りの3人は店に残ってるんだよね?
リギウス うん。
GM まだ忙しくなる前の暇な時間、チラホラとやってきたお客さんに混じってクレアさんがやってきた。
リギウス お、クレアさん。今日は早いっすねー。
GM 「えぇ、朝から家にこもって調べ物をしていたので…丁度区切りもついたし、気分転換も兼ねてって思って。」
リギウス そうですか。そう言えば、クレアさんって仕事とかって何してるんですか?家族構成とか…。
レデシュ お?どうしたリギウス、交際を開始する為の調査か?(爆)
リギウス う…ダメだ、俺にはクリスがいる。お姉様キャラは好みだけど(爆)。
GM 「家族は…今は1人で住んでますわ。昔は、娘と一緒だったのですけど。」
リギウス 何!?衝撃の事実、クレアさんは人妻!?
GM 「夫は病気で亡くなりました…娘も、夫と同じ病気を遺伝で受け継いで…。」とクレアさんの声が止まる。
アルテミス あー、リギウスが女の子泣かせたー(爆)。
リギウス やかましいわぃっ(汗)。えっとー…すいません、クレアさん。俺、変な事聞いちゃいましたね。
GM 「いいえ、いいの。お気になさらないで。」とにっこり笑ってくれるよ。
クリス あの、えぇと…クレアさん、ご注文は何にされますか?
GM 「そうね、じゃあいつものセットを頂くわ。」
ガイズ …いつも同じ物食べとるんじゃろか…(笑)。
GM そうして、食事を終えたクレアさんは1人帰っていくのでした。
リギウス 若い…いや、それなりに若い女性(笑)、かつ1人暮らし…クレアさん、大丈夫かねぇ。
レデシュ リギウス=アーネカシュ、20歳の淡い初恋の午後でした。
リギウス 変なナレーション入れんな!それと、初恋じゃない!(笑)