第9章

バート  取りあえず、ルーディックさんの部屋に行ってみましょう。
GM  2階に向かったところで、その必要は無いと判るよ。階段の上に、ルーさんとスリープさん(仮称)がいる。
カルザス  あ、全ての元凶だ(笑)。覚悟しろ!
GM  そうだなぁ…戦闘の前に、ちょっと喋らせて貰っていいかな?(笑)
バート  悪人は必要以上にベラベラと喋るものです。いいですよ。
GM  「はっはっは、大人しくしていれば命を落とさずにすんだものを、無駄なあがきをしたな!覚悟しろ!」
一同  はーいはいはい、良かったね。覚悟ね。はいはい。
GM  …何かルーさん可哀相。誰も真面目に聞いてないや(苦笑)。
カルザス  んじゃ、何があっても人の心や命を操る事は、許されない事だろう!
        覚悟するのは貴様の方だ!と言ってあげよう。
リアンダ  …心、ね(笑)。
カルザス  そう、俺のハートをブロウクンさせたのは許せん!(笑)
GM  もういい?(笑)じゃあ、魔法使いのスリープさんが杖を振りかざして何かを唱え始める。戦闘開始だ!

1ラウンド目。
ティーは武器を抜いて終わり。
バートは魔法使いに「ミュート」をかけますが、抵抗されてしまいます。
リアンダはルーディックに「スリープ」をかけようとしますが、発動に失敗。
アイリは魔法使いに「ライトニング」。
魔法使いはカルザスに「エネルギー・ボルト」。
カルザスは武器を抜いて終わり。
ルーディックは傍観(何故?)。
フェルは武器を抜いて終わり。

2ラウンド目。
ティーは魔法使いを攻撃しますが、はずれ。
バートはもう1度魔法使いに「ミュート」をかけますが、抵抗されてしまいます。
リアンダは武器を抜いて終わり。
アイリは全員に「カウンター・マジック」。
魔法使いはアイリに「ミュート」をかけますが、アイリは抵抗に成功。
カルザスはルーディックを攻撃。
ルーディックはバートに「フォース」。

フェル  嘘ぉ!ルーさん、プリーストなのぉ?
ティー  信仰神何やー?ファラリスじゃないだろうな!?
GM  ううん、ラ・ァ・ダ♪
カルザス  嘘だーっ!?絶対、神に見放されそうなのに!

フェルは魔法使いを攻撃しますが、はずれ。

3ラウンド目。
ティーは魔法使いを攻撃しますが、ダメージが通りません。
バートは魔法使いに「シェイド」。
リアンダはルーディックを攻撃しますが、はずれ。
アイリは全員に「プロテクション」。
魔法使いはリアンダに「ミュート」。
カルザスはルーディックを攻撃しますが、はずれ。
ルーディックはカルザスに「フォース」。
フェルは魔法使いを攻撃。

4ラウンド目。
ティーは魔法使いを攻撃。

ティー  当たった?じゃ、ダメージを…(コロコロ。出目は6・5)
バート  クリティカルですねぇ。
ティー  (コロコロ)また回ったわ。(コロコロ…ダイスを振り続ける)
GM  何回回すだ!?ちょっと待ってくれ(苦笑)。
カルザス  いつもより、多く回っております(笑)。

結局、ティーの攻撃は9回もクリティカルヒット(!)しました。
いかに強敵とは言え、42点ものダメージを喰らって生きているはずがありません。
グラスランナーのクリティカル、恐るべし…合掌。

バートはルーディックに「ウィル・オー・ウィスプ」。
リアンダはルーディックを攻撃しますが、はずれ。
アイリは武器を抜いて終わり。
カルザスはルーディックを攻撃。
ルーディックは自分に「キュアー・ウーンズ」。
フェルはルーディックを攻撃しますがダメージ判定で失敗。

5ラウンド目。
ティーの攻撃ははずれ(リアンダ「先刻のクリットで、運を使い果たしたんじゃない?」)。
バートはルーディックに「ウィル・オー・ウィスプ」。
リアンダはカルザスに「ヒーリング」。…あれ?リアンダ、「ミュート」は?…忘れてたみたいです(苦笑)。
アイリはルーディックを攻撃。
カルザスの攻撃ははずれ。
ルーディックはアイリとカルザスに「フォース」。

GM  はい、さくさく抵抗してね。
カルザス  ……………(1ゾロ)
アイリ  ……………えへへ(1ゾロ)。
リアンダ  何やってんのよ、君達は(笑)。
バート  こんな時にまで兄弟揃ってなくて、いいんですよ?(笑)
GM  じゃ、ダメージ…あ、回った。
フェル  先刻のティーみたいに回ったりして。
カルザス  縁起の悪い事、言うなああぁぁーーーーーーーっっ!!(汗)

ルーディックのクリティカルは、2回で何とか止まりました。
カルザスはボロボロになりながらも、何とか耐えましたがアイリは生命力がマイナスになって気絶。
フェルはルーディックを攻撃。

6ラウンド目。
とどめを刺したがるカルザスに恐れをなし(笑)、ティーとバートは行動を遅らせます。
リアンダはアイリに「ヒーリング」。
カルザスの攻撃!

カルザス  18!当たった?
GM  それは避けれんな。かかってきなさい!
カルザス  (コロコロ)クリット。(コロコロ)クリット。(コロコロ)クリット。(コロコロ)クリット。(コロコロ)…止まった。
GM  何だ!?その回り方は!何点きた?
カルザス  48点。
一同  よんじゅうはってん!?
GM  …死んだ。死んだ死んだ(投げやり)。
カルザス  フッ、弟に手を出した者の末路、判ったか!?(爆笑)
GM  でも、最後に一言言わせてくれ(笑)。
     「くっ、こんなはずは…ルーラルで魔力を増加させていた我々が負けるなど…我々の、ルーラルが…」
     と、ここまで喋った時!ダーツが「ヒュッ」と彼のうなじに刺さる!
ティー  おやじのうなじなんて、見たくないぞ(笑)。
GM  まぁまぁ(笑)。で、ダーツが飛んできた方には、リューエさん達がいる訳だ。
バート  振り向く。何か、そういう感じの人じゃなかったですが…弟を殺されて、悲しかったとは思いますが…
GM  そして、リューエさんは「くっくっく…」と笑っている。
リアンダ  …やな笑い方だなぁ。
GM  「ルーラルを1人占めしようなどと、愚かなことを考えるからだわ。
     私がルーラルの事を教えてやったと言うのに、恩を仇で返すなんて馬鹿な事をして…くくっ。」と言うのだな。
ティー  …誰が?
GM  リューエさんがだよ(苦笑)。
     もう、今までの大人しくて可憐な雰囲気は無く、口の端を吊り上げていかにも悪人っぽい笑い方をしている。
アイリ  どういう事ですか!?
GM  「私が考えたのよ、ルーラルに関しては全部ね。そしてルーディックと取引をしたの。
     あいつは頭も悪いし魅力も無いけど、金だけは腐るほど持っているもの。何をするにも、金は必要ですものね。
     ところが、あいつはルーラルの栽培法を教えてやると私を裏切ったの。殺そうとしたのよ。
     そこを運良くあなた達に助けられたんで、思い知らせてやろうと思って今回の事を計画したって訳。ご苦労様。」
バート  うわぁ〜、結構可愛い子だと思ってたのにぃ(泣)。
カルザス  何て奴だ!どうりで、お前達だけ捕まったりしなかった訳だ!
GM  「そうよ。私が生きているのを見て驚いてたわ。また私を殺そうとしたものだから、
     私を殺したら冒険者達がルーラルの事を訴え出る様に仕組んであるって言ったら、びっくりしてやめたわよ。
     あいつのちっぽけな脳みそにも、それはマズいって事位は理解出来たみたいね。」
フェル  …それで、これからあたし達をどうしようって?
GM  「あなた達は、思ったよりよく働いてくれたわ。充分な報酬は支払うわよ。
     金を受け取ったらさっさと消えなさい。下手にこの事をバラしたりしなければ、命の保証はしてあげるわ。」
アイリ  本当に?もし僕達がお金を受け取って黙って出ていっても、いつかは口封じに殺すつもりじゃないんですか?
GM  「約束は守るわよ。下手に口外したりさえしなければね。」
リアンダ  …ねぇ、じゃあ、弟を殺されたっていう話は?
GM  「確かに、弟はいたわ。でも、私のやる事に騒ぎ立てて、訴え出るなんて馬鹿な事を言ったものだから…
     私が殺したのよ。まぁ、直接手を下した訳じゃないけど。」
カルザス  その行動は許されんものだ!血を分けた兄弟を、意見の対立等で殺すとは!
        しかも、自分の行為が悪事である事は明白じゃないか!?
GM  「悪事?どうして?私は金を手に入れる。ルーラルの使用者は魔力を増加させ、己の能力を引き上げる。
     いい事じゃない?」
アイリ  あなたの私利私欲の為に、何の罪も無い、関係の無い人々が死んでいくんですよ!?
     それでもいい事だなんて、言ってられるんですか!?
GM  「いいんじゃない?大して役に立たない、名も無い一般市民の命が私達の力になるのよ?
     彼らは私達の中で有益に存在出来るんですもの、彼らにとっても幸せな事じゃないの?」
バート  彼らが望んでなった状態ではないでしょう?そんなので幸せなはずがありません!
      村1つ滅んでしまったんです。理由を知っている僕達としては、放っておく訳にはいきませんね!
GM  「そう…残念だわ。じゃあ、ここで死んでちょうだい。」
     そう言うと、リューエさんは懐から指輪を取りだして右手にはめる。で、「お前の出番が来たわよ!」と叫ぶ。
     すると、今まで一言も口をきかず突っ立っていたシルフィがピクリと動くよ。
ティー  あの姉ちゃん?どういう状態なん?
GM  「この女も、ルーラルによって1度命を落としたのよ。その死体に、ちょっと細工をした訳。
     言ったでしょ?ルーラルの犠牲者はルーディックの言いなりになるって。
     考案者は私なんだから、私に従う者もつくる事は出来るわ。
     普段は普通の人間の様に行動する様になっているけど、いざという時はこうして指輪を通じて命令出来る訳よ。」
アイリ  …あの朝は、指輪を使って何をしていたんですか?
GM  「よく覚えているわね。この女を呼んでいたのよ。それにしても、考え直す気はない?
     あなた達って思ったより腕が立つし、私の部下にならない?勿論、それなりの金と地位は用意するわよ?」
カルザス  断る!命惜しさや金に目が眩んだりで悪に屈する気は、全く無い!
GM  「残念だわ。それでは、忠告通り死んで貰うわよ!」