第7章

GM  階段を下りると小さな部屋になっていて、扉が1つあるよ。
アルテミス  そろそろ警戒していくので、鍵とか調べてみます。
GM  鍵は掛かってないみたいだよ?
リギウス  この奥って何の部屋か、クレアさんって知ってます?
GM  「この奥は研究室になっているはずですわ」と構造を簡単に教えてくれる。
     この奥に1つ部屋があって、その奥に廊下があって研究室が並んでいるみたいだね。
レデシュ  研究室なら普段使う施設のはずだから、鍵は掛かってなくて当然なのな?
ガイズ  なんとも言えんな…
アルテミス  まぁいいや、鍵が掛かってないならノックしてみよう。誰かいるかもしれないし。
GM  コンコン。返事は無いね。
アルテミス  じゃあ開ける。
リギウス  「じゃあ」って何だよ?何か間違ってないか?(笑)
アルテミス  気にしない気にしない(笑)。誰かいる?
GM  いや、誰もいないね。クレアさんに聞いた通り扉があるね。話によるとこの奥は廊下らしいよ。
アルテミス  廊下か…鍵だけ調べてみる。
GM  ここも鍵は掛かってない。
アルテミス  じゃあ開ける。廊下?
GM  うん、廊下。扉が…ざっと見ただけでも7〜8つは並んでるね。
リギウス  クレアさん、フォスって人の部屋は判りますか?
GM  「いえ…いつも、先程の部屋で会っていましたので…」と判らない様子だ。
クリス  クレアさんは研究員さんとは面識があるのですよね?
GM  「えぇ、何度かここを訪ねてますから…」
クリス  …クレアさんと一緒に来たんですけど〜とか言って、1部屋ずつ訪問するのはやっぱり危ないかなぁ?
レデシュ  一般人には隠してる研究なんだろ?やっぱちょっとヤバくないか?
ガイズ  下手にわしらが回るよりは、クレアさんに回って貰った方が安全確実と言えばそうじゃろうな。
リギウス  う〜ん…クレアさん1人じゃ危ない気もするし、
        かと言って下手に俺達一般人が一緒にいるのを知られるのもマズいかなぁ。
クリス  僕達は扉の横とかにいれば見えないんじゃないかな〜とか思ってみたり。
アルテミス  足音うるさそうな人はここで待機させとけば気付かれないかな(笑)。
ガイズ  つまり、わしには来るなという事かい?(笑)

結局一行はガイズとレデシュの2人は廊下の手前で待機させ、
アルテミス・クリス・リギウスの3人とクレアが1部屋ずつ訪ねてみる事にしました。
全部で10個並んでいる扉を向かって左から順に調べていきましたが、
5部屋調べて地点で誰もいない事に不信感を抱きます。
丁度真ん中まで来たので、残りの5部屋は全員で回る事にしました。

GM  6番目の扉を開けようとした時に、どこからともなく声が聞こえるよ。
     「クレア、私はその右隣の部屋にいる。遠慮せず入ってきてくれたまえ」
アルテミス  その声、どの方向から聞こえてきましたか?
GM  方向はよく判らないが、あえて言うなら頭上から聞こえたみたいな感じだね。
ガイズ  クレアさんに、今の声はフォスさんとやらの声かと聞きます。
GM  「えぇ…ちょっとハッキリしませんでしたが、フォス本人の声と思って間違いないと思いますわ」
リギウス  右隣か…じゃあ、そっちの扉に行ってみます。
アルテミス  怪しいから、聞き耳立ててみます。15。
GM  特に怪しい物音とかは聞こえないね。でも人の気配はするよ。
クリス  開けてみますか…?鍵は掛かってるんでしょうか?
GM  「お嬢さん方、罠も鍵も掛かっておらんよ。どうぞ、入ってきてくれたまえ」とまた声がする。
レデシュ  うわ!盗撮盗聴野朗だ!(爆)
リギウス  妙にローアングルな位置にカメラがあったりしないだろうな!?(爆)
GM  無いって(笑)。
クリス  じゃあ、扉開けますね。失礼しま〜す。
GM  部屋の中にはテーブルや椅子、本棚などの日常生活品が並んでる。
     部屋の中央の1人掛けのソファに男が1人座っていて、その左右と後ろに4人の人が立っている。
     向かって左には若い女性、右には若い男性、
     後ろには少年と言っていい位の男の子と20代後半位の男性がいる。
アルテミス  選り取りみどりじゃない(笑)。
GM  で、座っていた男が「どうぞ入ってきてくれたまえ」と言う。
ガイズ  その4人は、皆人間かね?亜人間は?
GM  4人とも人間みたいだよ。少なくとも耳が尖ってたり実は腐ってたりはしない(笑)。
     で、最初に部屋に入ったのは君達だったよね?続いて部屋に入ってきたクレアさんが、
     男の左に立っている女の子に向かって「セリア!」と声を掛けている。
リギウス  セリア?
クリス  あ、もしかして…引き換えにって言ってた娘さん?
GM  そんなクレアさんに向かって
     「まぁまぁ、落ち着いてくれたまえクレア。セリアとは後でゆっくり話をする時間を差し上げるよ。
     ところで…一緒にいるこの方達は何者かな?」
     と男が声を掛けてくる。クレアさんが君達の事を話すと男はにこやかに君達に話し掛けてくるよ。
     「遠路ようこそおいで下さった。私はフォス。クレアから聞いたと思うが、人間の永遠の夢について研究している」
レデシュ  その夢とやらの為に、亜人間をさらってきてるのかい?
GM  「君は半妖精かな?君は長い時間を持っているから、人間が長寿に憧れる気持ちはよく判らんかもしれん。
     確かに身寄りの無さそうな妖精達に研究に協力して貰った事は事実だ。
     そのお陰で研究も既に最終段階まで来ていることもな」
ガイズ  協力と言えば聞こえはいいがの、要は強引に連れ去って実験材料にしたんじゃないかね?
クリス  ご本人の同意も得ずに誘拐して利用するなんて、そういうのは良くない事じゃないですか?
GM  「確かに。だが、薬学はどの様に進化している?医学は?
     常に少数の勇気ある者の実験的行為によって、新たな手法が発見され確立していくのでないか?
     外科手術等はどうだ?最初に人体にメスを入れた者は、当時はどう言われていたか?
     しかし現在ではそのお陰で助かる命も多くあるのではないかね?」
     …この世界にも外科手術はあるって前提にしといてくれ(苦笑)。
アルテミス  ゴタゴタ立派なセリフだけど、結局アンタの場合は自分の夢の為に他人を食い物にしてるって事じゃない?
GM  「お嬢さん、君は憧れないか?永遠に若く美しく…今のまま長きを生きる事が出来るとしたら、どうかね?」
アルテミス  え?いや、そりゃちょっとは憧れるけど(爆)。
GM  「私の研究が完成すれば、君の様な女性の美しさをそのまま留めさせることが出来る。
     (クリスに向かって)君の様な女性もね」
レデシュ  何だ、この軟派親父は…
GM  で、こう親父が喋っている訳だが(笑)。話の途中で背後に立っていた20代後半位の男性が急に倒れる。
クリス  わっ、だ、大丈夫ですか?近付いても…大丈夫?
GM  まぁ、別にフォスも止めないよ。ソファに座ったまま、男の様子を見てる。
リギウス  危なくないか?俺、クリスの近くに行くわ。
クリス  大丈夫ですか?えぇと、その男性を起こしてみる事出来ますか?
GM  じゃあ、抱き起こそうとした君に男が急にガバッと…
リギウス  何っ!?
GM  クリスの両肩を掴むみたいにして覆い被さってくるよ。
クリス  …え? (汗)
GM  押し倒すみたいな体勢になってる訳だが(笑)。
     その状態でぶつぶつと聞き取れない呟きを漏らした後、クリスの上に倒れこんでしまうよ。
クリス  …ど…どけられますか?
GM  あぁ、押しのければすぐにどくよ。君の腕力で大の男をどけられるかという点が問題なだけで。
リギウス  俺がどける(怒)。何なんだコイツは…男はどうなってんの?
GM  そのまま動かなくなってしまってるよ。で、じっとその光景を見ていたフォスが「こいつも失敗か…」と漏らす。
レデシュ  どういう事だ?